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平成14年7月21日(日)と平成16年7月31日(土)に宿泊
守門岳登山の山田耕一様(埼玉県鴻巣市)より
メールと山行記録を頂きましたのでここで紹介致します。
平成14年7月21日(日)



越後/守門岳 保久礼小屋〜大岳〜二口平
平成14年7月21日
CL.山田耕一
山田律佳 山田瑞穂 山田守門 中井秀子
記/山田耕一
息子に「守門」と名付けて以来、一緒に「守門岳」に登ることを楽しみにしていた。まだ山頂を狙うには無理があるかと思ったが、昨年秋の大源太山の様子を見て、思い切って計画を立てたのだった。
確実に、楽しく、山頂に立とうということで、二泊三日の家族旅行の真ん中の一日で日帰り登山をする計画にして、やっぱり泊まりも「守門村」とした。
前日は守門村の小西屋さんという民宿に泊まった。
7月21日
明け方激しい雨の音と雷で目が覚めた。新潟県には、大雨、洪水、雷警報が出ていた。しかし、朝食を食べる頃には雨も上がり、予報によるとこれから天気は快方に向かうとのことだったので、思い悩んだ末に行くことにして、小西屋の親父さんの車に先導されて二口へと向かった。二口に自分の車をデポし、親父さんの車で保久礼まで送ってもらった。小屋のすぐ手前まで車が入るのだが、最後はちょっとすごい林道だった。
保久礼小屋は林道のような道をわずかに進むと到着。天候は相変わらずで気分は今ひとつ盛り上がらない。小屋の近くで休憩している人が何人かいた。ここで水を汲む。
ここから本格的な登山道となる。しばらくは丸太で階段状に整備されている。前日の雨で段々に水たまりができていて歩きにくい。天気が良ければ木漏れ日の中を快適に高度を上げるのだろう。文句を言いつつも子供たちも快調である。何とかと煙は高いところが好きというが、基本的に山があれば登るものである(うちの子だけか?)。想像したよりも傾斜はきついような気がする。もっとも子供と一緒だと傾斜が普段より強く見えてしまうので、大人だけで行けばどうということもないのかも・・・しかし、おばあちゃんはびびっていた。おばあちゃんの目にはがけのように映っていたのかもしれない。
順調に登っているはずなのだが、コースタイムは振るわない。2ピッチほど歩いたところで山頂は無理だと確信した。
それでも大岳山頂には何とか行きたいと思い、がんばった。一時小雨に降られカッパも着たがそれほどではなかった。しかし、天候は優れず、薄くガスが流れているような状態だった。
12時半頃、ようやく大岳山頂に到着。鐘があり、子供たちは大喜びで鳴らしていた。
早速、親バカの象徴である横断幕を拡げる。守門山頂ではないので、表示に偽りありだが、まぁ良い。充分にがんばった。あとは来年のお楽しみである。
天気も悪く視界もなく、なんということもない山頂ではあったが、ゆっくりとお昼にする。天下の北魚沼産コシヒカリのお握りを頬張る。確かにうまい! のんびりとコーヒーを飲んだりしながら、どう下山するかを考えた。できれば車をデポしてあることもあって二口に下山したかった。しかし、ペースから見て下山が日没前後になることは容易に想像できた。小さい子がいるだけに無理はしたくない。ということで当然ピストンになるところなのだが、登ってきた道が濡れていたこともあって下山が極端に厳しく感じられた。さらに二口の登山道は以前に下ったことがあり快適だった(メンバー、天気、体調で全然違うんですよね!)という記憶がある。快適な道で下りならば多少ペースも上がるだろう・・・そんなことを考えて二口へ下山することにした。
二口への分岐までの道は楽しかった。ニッコウキスゲ(盛りは過ぎていた)やギボウシ(見頃には少し早かった)が咲き乱れ、雪渓を眺めることもできた。こうなるとガスの流れるような天気も幻想的で良い。守門の草原は楽しい。このまま守門山頂まで草原を楽しみたいところだが、分岐より二口へと下り始めた。
最初のうちは快適な下りで、こちらを下山して良かったと思ったのだが、徐々に尾根が細くなってきて子供の歩きに神経を使うようになった。木があるので大人だけならなんとなく降りているのだろうが、よく見ると左右が切れ落ちているところもだいぶあった。ロープこそ出さなかったものの相当神経を使い消耗した。実際、妻が一度足を踏み外し、しばらく灌木にぶら下がったまま上がって来られなかった。また、順調に下っている気がしたのだが、ペースもかなり遅かった。
中間点で小西屋さんに電話がつながり一安心。あとで二口で電話しようと思ったらつながらなかったので、ここで電話しておいて良かった。うっかりすれば遭難騒ぎだ。ここはウワバミの滝の眺めの良いところだが、すでに眺めている余裕はなくなっていた。
このあとしばらくは傾斜も緩く比較的歩きやすい。ワンピッチ歩いたところで休憩し、子供二人と私が登山口まで先行することにした。日没までになんとしても子供だけは降ろしたかった。
このあと道は再び傾斜を増し、所々ロープまで張ってある始末だ。特に危ないようなところは下の子を抱えて降りたが、自分も足が疲れていて(日頃の怠惰が・・・)子供を抱えたまま転ぶような状態だった。「もう、こんな冒険なんて嫌だぁ!」などと主役はブツブツ文句を言っていた。
護人清水に6時過ぎに到着。ほんの数分水を飲んで休み、すぐさま出発。日没との競争である。幸いお日様が顔を出してきたので、日没以降もしばらくは明るさが期待できそうである。6時40分、ついに登山口に到着。本当にほっとした。
駐車場に着くとすぐさま子供たちを裸にして体を拭き(ちょっと油断したら二人して裸で駐車場を奇声を上げながら走り回っていた)、乾いた服を着せ、車に乗せると、自分はロープ、シュリンゲ、カラビナ、ヘッドランプなどを持って登山口へと向かった。空腹を強く感じたが、もはや猶予はない。夕闇は刻一刻と迫っていた。
登山口から登りだそうとしたそのとき二人が降りてきた。本当にほっとした。時間は7時になっていた。
着替えをして、小西屋さんに着いたのは8時となってしまった。すっかり宿のタイムスケジュールを狂わせてしまった。豪華さはないが手の込んだおいしい食事と女将さんとの会話でゆっくり体と心がほぐされていくのだった。
それにしても子供は元気である。うちの息子は小西屋さんの娘さんとろうかで座布団並べて走り回り大騒ぎだった。あげくに「綺麗な子だなぁ・・・」ときたもんだ。
来年、再挑戦だ! 主役がやる気になるかどうか不安だが。その前に、良い宿が見つかったので、冬に守門村へ遊びに来ようと思ったのだった。
山行の翌日はのんびりと守門村観光をして埼玉へと向かった。
【コースタイム】
7/21小西屋8:00〜保久礼9:00〜保久礼小屋9:10〜キビタキ清水10:20〜
大岳山頂(12:35〜13:40)〜二口分岐14:55〜中間点16:30〜護人清水18:10〜
二口登山口18:40(全員下山19:00)〜小西屋20:00
平成16年7月31日(土)
中越/守門岳
保久礼登山口〜大岳〜守門岳(ピストン)
| 平成16年7月31日 CL.山田耕一 山田律佳・瑞穂・守門 |
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| 記/山田耕一 | ||
| 守門岳に家族で登るというのは、息子に守門(しゅもん)と名付けてからの計画である。最初に登ったときは、守門3歳、小雨の中、大岳登頂を果たして、11時間行動の末、日没間際にやっと下山した。守門岳山頂にまではたどり着けなかった。 あれから2年、その後2回計画したが天候に恵まれず断念。すっかり守門村ファンとなり、民宿「小西屋」さんに泊まっては、守門村と周辺の散策にいそしむ日々であった。 今回は、確実な登頂を目指し、完全に梅雨の明けた時期を設定、前夜登山口泊で行動時間をたっぷりと確保、という計画にした。もちろん山行後はゆったりと小西屋さんでくつろぐのだ。 |
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二口の登山口にある駐車場で泊まった。立派なトイレの隣にテントを張る。トイレの入り口にはなぜか小鳥の巣があった。鳥気?は全くなかったが、見捨てられてしまったのだろうか?軽い卵が数個入っていたのだが・・・。 この晩はほぼ満月で、ものすごい月明かりだった。寝付けずに娘と二人で夜の散歩に出かける。「なに、あれ!」という娘の声に、その指し示す方を見れば、ゆらゆらと灯りが点滅しながら近づいてくる。一瞬何事かと思ったが、蛍だった。 もう時期が遅いためだろう、蛍はこの一匹しか見ることが出来なかった。 |
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| 一体どうしたというのだろう? | ||
| 朝5時にはテントが明るくなり目が覚めた。天気は快晴、朝から日差しが痛いほどである。しかし、久々のテント泊、しかもアスファルトの上で寝たこともあって、最初からお疲れモードである。こんなことで大丈夫か? | ![]() |
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| 保久礼登山口にて、まだ寝ぼけ気味 | ||
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登山口から10分ほど歩いた保久礼小屋の水場でのどを潤し、水筒をいっぱいにして登り始める。 今回は道も乾いているし、天気もいいし、快適に登れる。しばらく登っていると目も覚めてきて気分も良くなる。いくつかある水場の水もゆっくりと楽しみ、展望も愉しみながら高度を上げる。 |
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| やっと笑顔が・・・山は楽しい | ||
| 赤とんぼの大群やオニヤンマの飛翔、リンドウのきれいな花などいろいろなものを眺めながら登っていく。写真のこいつは守門を恐怖に陥れた。下山の時もこいつに再会することを何よりも恐れていた。 | ![]() |
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| こいつは何だ!・・・寄生蜂にやられた毛虫君? | ||
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大岳山頂に到着。すでに登り切った気分だが、まだ先は長い。じりじりと焼かれるような日差しに挫けそうな気持ちになる。 前回よりもだいぶ早いコースタイムになると思っていたのだが、あまり変わっていない。う〜ん、結構時間が厳しいかもしれない。やっぱり子供にはきつい山なのだろうか? そんなリーダーの悩みも知らず、子供たちは鐘を鳴らすのが忙しいようだった。 |
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| 大岳山頂・・・どこまでも青い空が広がる | ||
| 二口への分岐までは前回もガスの中を歩いている。比較的緩やかで残雪も見られ、ニッコウキスゲがきれいだったはずだが、視界良好で歩いてみると意外と歩きにくいところがある。戻ることを考えると傾斜もきつく思えてくる。ずいぶん、印象って変わるもんだなぁと感じる。 それでも二口への分岐まではすぐだった。 |
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| 前回の最高到達点、二口への下りはきつかったなぁ | ||
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登っているとときどき赤とんぼの群れに出会った。その群れの中をオニヤンマが飛翔している。当然、お友達同士というつもりでぼんやり眺めていたら、群れ飛んでいる赤とんぼの一匹をオニヤンマがむんずと捕まえ小枝に留まると、頭からガリガリ(音が聞こえてきそうなほどの勢いでした)と飲み込んでいく。びっくり仰天。家族そろってしばらくオニヤンマのお食事風景を時間のたつのも忘れて眺めてしまった。 | |
| 赤とんぼを喰らうオニヤンマ | ||
| 青雲岳周辺は草原が広がる。風は気持ちいいのだが、いかんせん日差しが強い。まだか山頂は〜という気分にどうしてもなってしまう。 6〜7月なら花もいっぱい咲いているはずだ。もっといい季節に登りたかったなぁ。 |
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| すでにお疲れ気味、こんなんで下山できるのか? | ||
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ついに悲願の山頂に立ちました。しかし、すでに疲れ切っていて記念撮影も盛り上がりません。 山頂にはどこにも日差しを避けるところがなくて休んでいてもつらかった。お決まりのカップラーメンとコーヒーをいただく。登山客は少ない。暑いからだろう。 2年前は横断幕も作って持ってきていたが、今回はそれもなし。やっぱり作ってくれば良かったかなぁ。 |
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| 山田守門君、守門岳初登頂!(5歳10ヶ月) | ||
| 無事目標を達成して下山開始。 ほっとして疲れてしまってどうも気分が沈みがちになる。そんなときにニッコウキスゲの花に出会う。この花は、最初に登ったときにも私たちを元気づけてくれた。同じ場所でまた出会った。 大岳までの道は一部少し険しいところがある。 子供たちがふざけて「ヤッホー」とやっている。もしかするとと思って大声で「ヤッホー」と叫んでみた。「・・・ヤッホー」こだまが返ってきた!もう子供たちは大喜びである。何度も何度も家族そろって「ヤッホー」を叫んでしまいました。 |
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| きれいな花に思わず笑顔 | ||
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大岳からの下山にはいるとひと安心。気がゆるんだのか、瑞穂が頭が痛いと言い出す。そういえば、もう水もほとんどないし、おやつもなくなってしまった。まずは冷たい水を飲もうということで、天狗岩屋清水へ向かった。登山道から離れること5分ぐらいで到着。森の中の水場という感じでとても気持ちよく休憩が出来た。もちろん、水もおいしかった。 その後しばらく歩くと、守門が動かなくなった。脅してもすかしても駄目である。とうとう目に涙をいっぱいに浮かべて言葉もなく立ちつくす。 |
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| もう歩けない!歩けない!もう歩けない! 誰がなんと言おうと歩けない! |
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| このまま泊まるわけにも行かず、守門を抱っこして下ることにする。さすがに重たくなった守門を長くは抱っこしていられない。守門は歩き出すとすぐ眠ってしまった。腕の中でぐらんぐらんしながらも爆睡状態である。 20分も歩いたろうか、もう限界と思い、木に寄りかかって休もうとしたら、急に目を覚まして「寝ちゃったよ、へへへ」というと、にこやかに元気よく自分で下り始めた。泣いたことは記憶にもない様子だ。よっぽど眠かったのだろう。 こうして無事に守門岳登山が終わり、その夜はゆっくりと小西屋さんで疲れを癒した。 |
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| とうとう抱っこされて下る守門 | ||
| 【コースタイム】 7/31 6:30保久礼登山口〜6:40保久礼小屋〜7:25キビタキ清水〜8:30展望台〜8:55不動平〜 9:00天狗岩屋清水〜9:20大岳山頂〜10:00アミハリ〜10:40二口への分岐〜 11:00青雲岳山頂〜11:20守門岳山頂(1hr休憩)〜13:00二口への分岐〜14:15大岳山頂〜 14:50天狗岩屋清水〜15:20展望台〜17:00保久礼小屋〜17:30保久礼登山口 |
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